【鳩山ぶら下がり】(12日夜)
鳩山由紀夫首相は12日夜、衆院予算委員会で、首相就任時にお風呂や洗濯機を改修したと答弁したことについて、「調べてみたら、風呂は改修してなかった。実は和室を洋風にして寝室にしている。その改修費がかかっている。(答弁で)洗濯機と言ったが、そうでもなかったみたいだ。どのようにして、公邸を改修したかを理解していなかった節がある」と述べた。首相官邸で記者団に答えた。
ぶら下がり取材は以下の通り。
【国公法改正案の閣議決定先送り】
−−今日、国家公務員法の改正案の閣議決定が見送られた。首相はお昼に仙谷由人国家戦略担当相、原口一博総務相と今後の協議をしていたが、閣議決定を見送った理由と今後の見通しを
「はい。私は閣議の後の懇談会でも申し上げたが、これはまだ、国家公務員法、『降格人事のところが甘いんじゃないか』ということでですね、『確かにそうだ』ということで、ここのところをキチッとやった方がよいと。今、そこの修正をしている最中でありますから、そんなに時間はかかんないと思いますが、見直しをさせることに致しました」
「ま、やはり、一方で公務員の皆さんにはやる気をもって、抜擢(ばってき)もあるぞと。しかし、そうでないときには、厳しいことが降格もあるぞ、ということをしながら、よりよい国造りのために、彼らが頑張っていただけるような状況をつくるために、また、やはり、もう少し、いいものにしていきたい。そう思っています。関係の大臣を集めて、私の方からもそう指示をしました」
【実母に資金無心?】
−−今日、衆院の予算委員会で、与謝野馨元財務相が鳩山邦夫元総務相から聞いた話として、首相が母親に『子分に配るカネが必要だ』と言って、資金提供を受けていたと指摘した。鳩山元総務相はその後、記者団に対し「私と母の会話は事実だ」と証言している。母親に資金提供を要請した事実は本当にないのか
「まったくありません。それは母に聞いていただければ分かりますから。まったくありません。大体、私があのように、しょっちゅう子分を養うためにカネがいるみたいなことを、考えたこともありませんし、そのような、考えてもいないことを言うはずもありません。したがって、これは完全な作り話であります」
「弟も、その、あと、今、私、途中で切りましたけれども、『誰が言ったか分かりません』って言ってるじゃないですか。あたかも私が言ったように与謝野さんはおっしゃってますけども、私はそんなことは断じて言っていません。そんな必要もありません」
【小林議員の幹部有罪】
−−民主党の小林千代美議員の元選対幹部が今日、公職選挙法違反の罪で有罪判決を受けた。刑が確定すれば、連座制が適用される見通しだ。小林議員は自ら辞職するなどの対応をとるべきだと考えるか。また、民主党議員の政治とカネをめぐる事件が相次いでいるが、今回の事件が党や政権の運営に与える影響について
「これは刑が確定すればという考えだから、ご本人がこれからどのようにされるかということを、やはり見る必要があると思います。それをもとに、判断する必要があると思っていますが、これからどうされるのかが、私どもにとっても判断材料になります」
【公邸の改修費】
−−与謝野元財務相に対する答弁で「公邸のお風呂を改修した」と述べたが、具体的にいくら、どのようにしたのか
「調べてみたら、風呂は改修してませんでした。したがって、お金はかかっておりませんでした。別のところ。調べてみました。いま、寝室を実は、和室を洋風にして寝室にしています。そのための改修費などがかかっています。あと、洗濯機と言いましたけども、それはそうでもなかったみたいで。どうも、私も、あまり、どのようにして、公邸を改修したかというところを理解していなかった節がありますが、やはり一番大事なことは、毎年、公邸の主が代わるのではなくて、そうすると、毎年、改修しなきゃなりませんから、極力そういう意味でも、毎年のように総理が代わること自体を変えることが経費を節減する道だなと考えます」
−−金額は?
「それは今、出す必要もないでしょ」
【議員への寄付】
−−与謝野元財務相に対する答弁で、「大体この議員の中で、私からもらった人はいません。誰にも差し上げていませんから」と反論したが、以前、平野博文章官房長官には、1000万円を寄付したと出ているが…
「(さえぎるように)それは、はいはい。それは党のお金です。党のお金を私の政治資金管理団体に入れて、そこから、平野くんの(民主党の)大阪府連の代表として、そこに1000万。したがいまして、すべて表になっている話であります。もともとは、党からのお金を、政治資金管理団体に入れて、そこを経由したという話です」
【枝野氏起用】
−−首相はこの前、枝野幸男行政刷新担当相を任命したときのぶら下がりで「民主党らしさ」を強調した。いつころのどういった姿を思い描いているのか
「うん。民主党らしさというのは、ある意味で、この国民の皆さんのために、いわゆる、政治を変えなきゃならないという原点ですね。それを、ま、彼のように、与党、野党限らず、国民のためならばなりふり構わず頑張るみたいなね。そういう精神が民主党らしさだと思ってまして、そういう発想を枝野くんは持っている思いますし、民主党自体も、国民のためにもっとある意味で集中して、国民のために働いている姿というものを見せきることが大事ではないかと。そういう意味で申し上げました」
【バレンタイン】
−−プレゼントがある。これは総理番の女子からだ。(白いケースを贈呈。そのなかには、友愛と記されたチョコレートケーキがある)
「また何かお面が出てくるんじゃないですか(笑)。あ、かわいい。ありがとう。友愛で、鳩が2羽飛んでますね」
−−一応、バレンタインでのチョコケーキを
「ありがとうございます。感謝。ありがとうございます」
−−ついでに1問だけ。この1年で、甘いケーキを前にして、一番苦かった思い出は何か
「この1年、甘いケーキを前に、苦い思い出ですか。何か非常に皮肉的で面白い話ですけど、やはり、苦い思い出、いろいろ有ります。自分なりに精いっぱいやってきているつもりですが、それが必ずしも国民の皆さんに、任せてもらえないなぁというとき、つらい思い、苦い思いをかみしめています。しかし、甘い思い出もたくさんありますから。あの、みなさんに、こういう大変甘いケーキをいただいていること、感謝します。ありがとうございます」
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